2017年度の振り返り

間もなく2017年度も終わりを迎えるので、今年度の振り返りを以下の通りまとめてみた。

■研究面
今年度は、大きく2つの点が印象的な年であった。まず、1点目は、編訳本『パワフル・ラーニング』の出版である。分担者として数冊の本に携わってきたが、筆頭の編者となったのは初めてのことであった。翻訳作業自体は、2016年度かけて行ってきたが、年度当初は索引の設定等まだ仕事が残っていた。5月に出版されてからは、売れ行きにやきもきする日々が今も続いている。ブログ等で紹介してもらったり、書評を頂いたりすると本当に嬉しく感じる。内容自体は色あせることがないと自負しているので、来年度も引き続き販促を行っていきたい。
2点目は、ISATT2017、そしてオーストラリアへの出張である。今年度、科研費基盤研究C「日本における教師のレジリエンス形成に寄与するプログラムの開発」の採択を受けた。これも大変嬉しいことであったが、7月のISATT2017で教師のレジリエンス研究でいくつもの公刊論文があるDr. Mansfieldとつながりを作ることができた。12月に元同僚の百合田先生が代表の科研でメルボルンに調査へ行くこととなり、その前にパースでの旅程を設定することができた。Murdoch Universityでこれまでの取り組みをインタビューすることができ、現地のワークショップも少し参観させてもらえた。その後のメルボルンでの調査も大きな収穫を得るものであった。来年度は、これらの今年度の成果を形にする必要がある。

・論文
大阪市立大学教育学会『教育学論集』に研究ノートが採択され、日本教育工学会英文誌にTranslation論文が3月に公刊された。書き上げることができなかった論文が2つほどあり、来年度早い段階で書き上げて投稿したいと考えている。

・学会発表
後述の事情(日本教育工学会全国大会)により、今年度は、国際学会ISATT2017の1本だけあった。来年度はもう少し発表件数を増やさねばならない。

■対外活動
今年度最も印象的だったのは、やはり日本教育工学会全国大会の開催である。御園副実行委員長、鹿住先生、岩瀬先生を中心とした学内メンバーからの多大なサポートがあり、ゼミ生を中心とする学生スタッフも全力で取り組んでくれた。大変な面もあったが充実した大会だったと感じている。やはり残念だったのは、大会3日目の台風直撃による中止の判断をせざるを得なかった点である。天候でどうしようもなかったわけだが、それがなかったらと思う面が今でも実際にはある。
続いて印象的なのは、放送教育全国大会に向けた広島での取り組みである。昨年度から関わっていた広島市立川内小学校には、4月から3ヶ月連続で研修等に関わり、11月の公開研究会IIでは講演を担当させて頂いた。これが広島市立川内小学校との1つの区切りであり、来年度大会に関しては、広島市立城山中学校の講師を拝命している。3月に最初の顔合わせとなる研修を行うことができ、来年度に向けてよい形でのスタートを切ることができた。
そして、平成29年度 文部科学省「人口減少社会におけるICT活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」の外部講師として海士町での調査に携わったことも大きかった。来島は2回だったが、2回目は調査としてたくさんの協力者とインタビューすることとなり、様々な情報を得ることができた。それらの調査をまとめて報告書に仕上げるのが年度末の山場となった。
3月に入ってからは、日本教育工学協会(JAET)の2019年度大会関連の対応がいくつか入ってきた。こちらは実行委員長を拝命しており、JAET会長らと共に授業公開校の雲南市への支援のお願いに伺ったり、3月に開催された常任理事会での現在の進捗報告を行ったりした。来年度は、8月に「教育の情報化」実践セミナーの開催がプレ大会として控えており、早速準備に取りかからねばならない。

・その他研修等
益田翔陽高校「教育課程実践モデル事業」運営指導委員(9月、1月訪問)
5月 EDIX2017 富士ソフト特別ブース講演
平成28・29年度島根県立高校「学校生活に関するアンケート」に係る分析研究(香川奈緒美・深見俊崇)

・更新講習等
教員免許状更新講習として、必修1時間を1回(全般、幼稚園教諭向け)、選択科目「教育評価の新たな地平」1回を担当した。

・学会等
日本教育工学会では、6月に評議員を拝命した。大きな学会での役職を得ることができたのは貴重な機会であると捉えている。合わせて広報委員会の幹事を拝命し、7月から業務がスタートした。この時期は大会企画委員会委員でもあったが、1月をもってこちらは卒業することになった。
SIG活動については今年度で第1期(3年間)の締めくくりを迎えることとなる。SIG-02の副代表・SIG委員、さらにSIG幹事団の一員として最終的な貢献ができただろう。

■教育面
・講義等
今年度から教育学部が新しいカリキュラムとなり、「教育学部で学ぶこと」がスタートした。これまで学校教育実践研究Ⅰとして教育実習に関する部分に位置づけられていた授業観察に関する部分をこちらの5回の授業で行う形になった。このパートのコーディネーターとしてこれまで以上に関わることとなった。
学部の授業そのものは大きく変わらなかった年であり、非常勤としても同じように進めることができた。ただ、元同僚の異動に伴って、教職ガイダンス、初等教育実践基礎II(論文講読)の主担当してコーディネートや成績のとりまとめ等の業務を担うことになった。

・学生指導
今年度は、3年ゼミ生、4年ゼミ生とも日本教育工学会全国大会の運営スタッフとして貢献してくれた。発表配当に関わる教室の写真撮影、シフト原案、大会キットの内容確認といったスタート段階から、学生スタッフの謝金準備等、終了後のいくつかの業務も協力してくれた。
卒論指導を担当したゼミ生5人とも、紆余曲折があったものの、最終的には充実した内容に卒論をまとめることができた。今年度は、1人が日本教育工学会研究会で発表を行うことができ、2人が学内誌に投稿する段階まで進めることができた。今年度の卒業生は、正採用、講師、他大学教職大学院、公務員、一般企業とバリエーションに富んだ進路となっている。
真7期生として、新たに5人のゼミ生を迎えることとなった。昨年度の苦労とは打って変わって、今年度は非常にスムーズに採用を進めることができた。

■学内業務
今年度の終わりから教育実習カリキュラムWGのメンバーとして来年度の2年生向けの実習に関するカリキュラムデザインに関する中心的な役割を果たすことができた。
附属学校主事(実習担当)も2期目だったが、附属学校における新たな取り組みに向けての会議のメンバーとして役割を担うことが多かった。
来年度は、3年生の教育実習に関する大幅な改訂が控えているので、しっかりと情報発信やコーディネートを行っていきたい。

カテゴリー: 研究関連情報, 授業関連情報, プロジェクト関連情報, 研修・講習関連, ゼミ関連情報, 学部・専攻教育関連情報 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください