今回のSIG研究会は、 「国際的な文脈で教師教育を考える」とのテーマだった。企画段階での対応が遅れたため、コアメンバーの参加が少ない状況での立ち上げであった。今回の登壇者には私から直接呼びかけ、何とか形にすることができた。結果的には、登壇者を含めて参加者10名と少数だったが深く考える場になった。
私は、”Rethinking Education”の二つの章(持続可能な開発-中心的課題、人間主義的アプローチの再確認)から目指すべき方向性を確認した。”Rethinking Education”は、UNESCOが2015年に発刊した、変化が激しく不確実で複雑な世界において,教育のガバナンスにおける人間主義的アプローチの基本原則を描き出したものである。国連における2030アジェンダに 関する教育分野での共通に目指すべき方針として、各国での教育に関する議論の基盤となっているものである。
UNESCOで国際的に合意された内容に関するディスカッションの時間を少しとったが、言葉としてはあるが実際に実践できているか疑問という点が挙がった。網羅的に話してしまったので、もう少しその部分に切り込んでもよかった(質疑では「非・人間主義的」な教育があるのかという話にもなった)。
引き続き、大阪市立大学の森さん、島田さん、神奈川大学の望月さん、横浜国立大学の脇本さんからUNESCOの”Teacher Policy Development Guide”を紹介して頂き、教師教育に関する基盤となるフレームワークを共有した。お一人あたり35分という限られた時間しかなかったので、5-10分程度の質疑・議論を挟むという形になった。
その中で、言葉としてのインクルージョンはあるが現実にはほとんど実現されていない状況、ステイクホルダー同士が議論する場の不在、政策に関する部分ではそもそもフレームワークに則っていない点が浮き彫りとなった。
当日の資料については、日本教育工学会のニューズレターでURLを共有する方向で検討している。
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