(2022.12.31) 12月に出版された2冊の書籍

 色々積み残した状態であるが2022年も終わりを迎える。

 12月に2つの書籍が出版されたのでここに報告しておく。
 1つ目は、『ユネスコ・教育を再考する: グローバル時代の参照軸』である。日本教師教育学会 第10期国際研究交流部として取り組んできた成果となる。2019年に翻訳に関する活動がスタートし、WERA2019、WERA2020+1での議論、教師教育学会のミニシンポ等を経て完成されたものである。今年の6月には最終のミーティングを行い、訳の方向性などを議論した。 「参照軸」というタイトル通り、諸外国において基盤となっているディスコースを知ってもらう重要な一書となると考えている。諸外国でも同様に用いられている言葉は色々あるのだが、単なる方法としてしか理解されていなかったり、民主主義や権利等の視点が欠落している現状にあってこの視点から捉え直すことが必要不可欠である。

2つ目は、『教育の方法と技術 Ver.2: IDとICTでつくる主体的・対話的で深い学び』である。『教育の方法と技術』については、2019年の3月に公刊されているので、それほど古くなっているわけではないが、「情報通信技術を活用した教育に関する理論及び方法」に対応することもあっての改訂である。 自身は、2章と10章を引き続き担当したが、2章には「マインドフレーム」と「レジリエンス」の内容を盛り込んでいるのでかなりのバージョンアップ感はある。10章については大幅な改訂はなかったが、個別化学習の話も含めた点で面白くなっていると思う。

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