(2/23)『パワフル・ラーニング』勉強会最終回

1月から教職大学院院生、研修生、学部生と開催してきた『パワフル・ラーニング』の勉強会を開催してきた。本書の内容から、日本と海外との学校文化や授業の考え方の差異、教科における力点のあり方等、毎回多岐にわたって議論することができた。

これまでの議論を通じて、参加者と共有したことを少し触れておく。少なくとも自分が通っていた頃の学校や授業と基本的にはあまり変わっていない。ICTが導入されるぐらいで、おそらく30年後もやっているのではないだろうか。それは、学校や授業のイメージが強烈にあるためである。だからこそ、教師も、保護者も児童・生徒もそうでないものがなかなか受け付けられない。
国際的に見ればPISAの結果等はそれなりに出ているが、中身はどうか?学校の中で学習を適応しているとして、社会場面で科学や数学を応用しようとしているか?大人になってもそれらに関心を持っているか?PISA調査の結果からは、これらに関する数値が極めて低いことは明らかになっている。
本書を読めば、今の学習の仕方そのものが問題だということがわかる。学校における慣習的な行動ではなく、プロジェクト等の中で「真正」に学ぶしかないのである。言葉だけSTEMとか言っていても仕方がない。教科を学ぶだけではなく、プロジェクトの研究に埋め込まれた、言語表現、データ処理、測定・分析等を学ぶのである。
それにもまず、既存の実践に対してそれはなぜなのか?それに何の意味があるの?という問い直しを持てるかが鍵を握る。海外の良し悪しではなく、批判的な鏡として相対化できるかが鍵となる。

本書は、その役割を十分に果たしてくれると確認している。

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