3/6、3/7は、日本教育工学会2021春季全国大会@オンラインであった。2日間とも大学に出勤しての参加だった。
1日目午前・午後、そして2日目の午前まで一般研究6セッション全てに参加した。
1日目午後の一般研究3では、座長を務めつつ、以下の発表を行った。
・深見俊崇,木原 俊行,島田 希,小柳 和喜雄「中堅・ベテラン教師のレジリエンス」
共同研究で行ったインタビュー調査を基に中堅・ベテラン教師に関するレジリエンスの特徴を質的に明らかにしたものである。
教師教育関連のセッションが多かったので、リフレクション絡みの発表をよく聞くことになったが、方向性としての問題が感じていた。 何をどんな観点でリフレクションするかのついての議論が抜け落ちていたからである。例えば、自身の論文を挙げておく。
・教師教育におけるリフレクションに関する「批判的」検討
2日目の午後は、総会が行われ、任意団体から一般社団法人への移行となった。新たな方向に進み出した一つの節目になるだろう。
その後は、SIGトーク、シンポジウムへ。SIGトークでは、SIG-02のこれまでの取り組みと3/14の研究会についてアナウンスさせて頂いた。
https://www.jset.gr.jp/sig-02/post-2921/
シンポジウムについては、「デジタル・トランスフォーメーション」がテーマだったが、内容としては非常にもやもやした感じであった。”well-being”, “equality”, “gender”等、おそらく諸外国のディスコースで登場するテーマがなく、あくまで学習の中の話に留まっていたからである。例えば、OECDやUNESCOでは次のようなテーマとなる。
・https://www.oecd-ilibrary.org/science-and-technology/measuring-the-digital-transformation_9789264311992-en
・https://en.unesco.org/events/leaving-no-one-behind-digital-divide-digital-empowerment
研究発表、ディスカッション、視聴についてはほぼ問題がない形だったので運営側のサポートに心から感謝申し上げたい。