(2021.10.16-17) 日本教育工学会秋季大会の参加

 10/16、17の2日間は、日本教育工学会秋季大会であった。今回もオンライン開催となったため、2日間大学に出勤して参加した。

 初日の午前中は、一般研究発表1・2で主に教師教育に関する発表を聞いて回った。 時間的に厳しいところを除いてほぼ全ての会場で質疑を行った。
 午後からは、全体会、キーノート「エージェンシーと非認知能力からコンピテンシー育成とGIGAスクール構想を考える」 、シンポジウム1「未来への変革をもたらすコンピテンシーの育成とGIGAスクール構想」と続けて聴講した。
 いずれのセッションについても、前提の部分でかなりひっかかってしまった。「エージェンシー」「変革をもたらすコンピテンシー」の捉え方がいずれも狭く捉えられていたことである。諸外国において議論されている内容については、教職大学院「資質・能力評価の探究」の授業内容を読んで頂きたい。もちろん、日本でOECD Education2030を参照しているものの多くが、狭い意味での捉え方になっている現状にあるため、本セッションが特別だとは言えない。

 2日目の一般研究発表3も主に教師教育に関する発表を聞いて回った。
 続いては、企画セッション1であった。新規に立ち上がる重点研究に関するキックオフのセッションだったが、そのうちの1つである「学習評価部会」の部会長を務めることになった。全体の趣旨説明、部会の説明の後、部会ごとにブレイクアウトルームでの意見交換となった。学習評価部会については約30名ほどが参加して頂いた。今後考えたい3つの観点(写真3)に沿ってJamboardに関心があること等を付箋に書いてもらった。ただし、これら3つの観点の説明もブレイクアウトルーム内で行ったため時間の余裕はあまりなかった。
 午後からは、自由研究発表4で、教師教育に加えて他のセッションも回るようにしてみた。午前、午後の一般研究発表についても可能な限り質疑を行った。
 最後は、シンポジウム2「これからの社会における教育データの利活用を考える」 を聴講した。セッション全体のトーンとして、教育データの利活用もっと進めよう…というトーンだったので、理念や倫理に関する議論がほとんど見られなかった。この点に関しては、例えば、UNESCO関連の会議では、”public good”が明確に謳われている(Media and Information Literacy for the public good)。こちらも初日のセッション同様、日本ではほぼこのような観点での議論を見ることがないので特別だとは言えないだろう。ただ、理念や倫理そして権利といった、諸外国で当たり前に議論されていることが全く議論されず、推進のみが語られていることには違和感を覚えて然るべきだろうと考えている。

 2日間を通して、フルオンラインでも必要な情報発信や研究発表自体はできるが、やはり対面での雑談、懇親会等で得られるものは大きいと改めて思う。次回大会もオンラインということで残念ではあるが、現状ではそれが仕方ないところなのかとも思う。

カテゴリー: 研究関連情報, プロジェクト関連情報 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください