(2022.07/24) 日本教育工学会重点活動領域 学習評価部会第3回研究会

 7/24の16時から日本教育工学会重点活動領域の学習評価部会第3回研究会をZoomで開催した。今回も対外的なアナウンスが十分できない形となった。

 今回は、東京学芸大学の森本康彦先生から「学校教育に求められる学習評価と学術研究成果を繋ぐための検討」をテーマに話題提供をして頂いた。諸外国における”Classroom Assessment”の文献を紐解きつつ、”Assessment of learning”、”Assessment for learning”、”Assessment as learning”の視点から授業における評価を考えることの重要性を確認し、新しい学習指導要領の方向性とつなぎながらポイントを提起して頂いた。『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料』における評価方法や評価材料に着目することで、学校現場で有用な情報提供ができる可能性を示唆して頂いた。例えば、各教科等の学びを連続的に特に横断的に評価を継続していくことが重要であり、それをポートフォリオ等で記録していくことが挙げられる。そのような視点、活用、方法のモデルを示すことが重点活動領域に期待されるだろうと締めくくった。

 ディスカッションでは、現場で求められるニーズとしてハウツーにならないような最初の手がかりを掴むか、観点別評価を評定に落とし込むことやテストのデザインについての課題、今後の学習指導要領がどういう方向性で進むべきか(諸外国におけるスタンダード)等が話題に挙がった。少人数ではあったが、2時間充実したディスカッションができたので非常に貴重な機会となった。

 

カテゴリー: プロジェクト関連情報, 研究関連情報 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください