3/1と3/2の2日間、島根県立大学松江キャンパスで「教育方法論(幼・小)」の集中講義5コマを担当した。2019年の集中講義は対面での実施だったが、2020年と2021年についてはオンデマンド型で実施したため、久々に島根県立大学松江キャンパスを訪れる形になった。
講義内容は以下の通りである。主にインストラクショナル・デザインの内容を扱うことにした。
(03/01)
第1回:授業の設計と計画
教育課程と指導計画との関係性を押さえた上で、カリキュラムや授業の設計の基盤となる「タイラーの原理」について確認した。そして、目標設定にあたって必要となる視点や目標達成を考えるための前提条件の確認等を押さえた。
第2回:課題分析の意義と方法、教育評価
IDに関する目標設定を押さえた上で、3つの課題分析を紹介し、手順分析については実際にワークで取り組んだ。
教育評価については5W1Hの視点について確認した上で、評価方法の多様性について押さえた。パフォーマンス評価の話については、ルーブリックの作成に焦点化した。
(03/02)
第3回:学習指導の方法・技術
他の担当者が学習指導について扱っていたこともあり、興味と動機づけという基盤的なところをまず確認した。それを踏まえた上で、指導の手がかりとしてARCSモデルについて紹介した。
第4回:情報活用能力の育成とICT活用
GIGAスクール構想にいたる情報教育・ICT活用の推進を概説した上で、GIGAスクール構想で求められる方向性について確認した。また、教育の情報化に関するデータから、学校現場が劇的に変わりつつあることの共通理解を図った。現在求められる情報活用能力について押さえた上で、1人1台端末での実践例からポイント等を考察してもらった。
第5回:諸外国におけるICT活用のあり方
まず、米国におけるICT活用の実践例としてプロジェクトの活動において必要な状況の中で用いるものを紹介した。
Thinkering Studio: Supporting Self-Directed Learning
その後、「倉敷宣言」で目指されたICT活用のあり方とデジタル・シティズンシップについて共通理解を図った。前提となるシチズンシップを踏まえた上で、デジタル・シチズンシップの定義や構成要素を確認した。その上で、デジタル・シチズンシップの教材を視聴してもらい、求められる「シティズンシップ」のあり方や教材の構成について考察してもらった。
12年生:僕らは市民のコミュニケーター

