小学校教育専攻では、教職実践演習の専攻別プログラムとして2コマ構成の講座を4講座以上選択する形式をとっている。そのうちの1つとして、「小学校プログラミング教育の可能性」を開講している。今年度の受講者は14名だった。一昨年度は4名、昨年度は13名と増加傾向にある。
11/30の第1回については、小学校学習指導要領改訂におけるプログラミングの内容を確認した。算数科における多角形の作図、理科における電気の利用と一般的に行われている実践を動画で視聴した上で、非常に限定的にしかプログラミングが扱われていないことを確認した。
プログラミングを通じての様々な創造的な表現や試行錯誤を学ぶために、まずWhy!?プログラミングの第1回を視聴した上で、各自Scratchに取り組んだ。ある程度イメージを持ってもらってから、次回までに各教科の内容は無視して各自創造的に課題に取り組んでもらった。
発表人数を分散するため第2回目は、12/7と12/8の2回に分けて実施した。各自の発表では、思うようにいかない面もあったようだが、それぞれ工夫しながら取り組んでいたことが伝わった。発表後には2つのグループに分かれ、取り組みをリフレクションした。
Scratchの応用可能性としてTELLOの飛行(ドローンプログラミング)、じゃんけんゲーム(機械学習)、円周率の概算(モンテカルロ法のシミュレーション)を提示した。
そして、社会における応用として、自動運転技術、機械翻訳等の例を示した。先に紹介した事例の基本的な考え方が共通している点を押さえた上で、私たちの日常の様々な場面で見られることを確認した。
教職実践演習の締めくくりとして、TEDのプレゼンを視聴し、これまでの学習内容を踏まえて、教師としていかに取り組んでいくかをグループで考えてもらった。