日本教育工学会のSIG活動がスタートしてから3年目(スタート時のSIGは3年半)が過ぎ、第1期目のSIG活動としての1つの区切りを迎えようとしている。SIG-02教師教育・実践研究の締めくくりとして、第6回の研究会が名古屋大学で開催された。
代表の姫野先生よりこれまでの取り組みが紹介された後、パネルディスカッションと続いた。以下がその内容である。
「教師の学びを支える環境・方法のデザイン」
・前田康裕(熊本大学)学校、教育委員会、大学の経験を通して
・副島 孝(愛知文教大学)管理職、教育行政の立場から
・長谷川哲也(静岡大学)教員育成指標と教師の学び
・寺嶋浩介(大阪教育大学)リフレクションツールの開発
それぞれの内容がとても興味深いものであったが、前田先生、副島先生の実践と研究を結び付けられた経験が非常に面白かった。
パネルディスカッションを踏まえて、参加者同士のディスカッションが設定された。自身のグループでは、「働き方改革」と教師の学びが話題となった。
初日の最後は、愛知東邦大学の今津先生による講演「教師が育つ条件と教師教育」で締めくくられた。研究者としてのライフヒストリーの中での教師たちとの出会い、そこから得られた教師の学びを御著書の内容を交えながら熱く語られた。
初日の終了後には、登壇者も参加して頂き、懇親会が催された。
2日目は、2件の研究発表からスタートした。
- 「実技指導場面の視界記録の即時的共有による授業研究方法の開発」望月紫帆(奈良教育大学)
- 「授業を分析することの意味と可能性」坂本將暢(名古屋大学)
それぞれの発表を踏まえて、参加者で「教育実践研究を進める上で直面している課題」についてディスカッションを行った。
続いて、岐阜大学の益子先生から「教育実践研究へのアプローチ -夜間遠隔大学院での経験を中心に-」と題した講演を行って頂いた。大学院で現職教員とともに学び続けてこられた経験を研究としてまとめられた内容を基にしたものであり、非常に学ぶべき点が多くあった。
最後に、私と名古屋大学の坂本先生がコーディネーターとなり、「SIG-02教師教育・実践研究の今後に向けて」と題して、次期のSIG-02が継続するならばどのような内容を学んだり、議論したりしたいかについてグループでディスカッションしてもらった。
2日間とも50名ほどの参加者があり、2日間の合計で56名の参加者となった。予想外の盛会の中で第1期最後の会を迎えることができたことは大変ありがたいことであった。



