(11/28) OECD Forum第2日目

 2日目は、Sachs氏によるKeynoteから参加した。トランプ時代を踏まえて、西欧政治科学の原点とマキャベリの”virtu”を紐解くところから始まった。「正しいことを行う」政治に立ち返り、国際・国内・地域が”common good”の立場から、”happiness””well-being”の実現を目指す政治を取り戻していくことを確認していった。

 続く、Round Tableのテーマは、“Governance in a changing, complex world” であった。韓国は、「ろうそく革命」以降、大統領府が率先して、市民がガバナンスに参加でき、透明化できるシステムと組織を整えてきた。日本の場合、そういう状況にすらなり得そうにないことが最大の課題と言える。
 その他の議論としては、デジタル化による透明化やリアルタイムのデータ収集による意思決定、SDGsの観点から長期のガバナンスや公的なアカウンタビリティを実現する新しい視点を考えること等が挙がった。

 午前最後の分科会は、”Making the justice system responsive to people’s needs “に参加した。雇用、教育等に関するデータに基づく意思決定と変革が進む中、「司法」においてもそれを国際的に進めようとしている。一方、犯罪発生率が高い背景には、社会的に不利な立場にあること等が分かっている。だからこそ、犯罪に対する懲罰だけでなく、そもそもその問題を解決するためのアプローチが必要となる。また、不利な立場にある人々の法システムへのアクセスの問題等もある。それらを国際的なデータ収集・分析に基づき、現状を可視化し、ベストプラクティスを共有する必要がある。それらを基に必要な予算措置を求めていくというのが全体的な共通テーマであった。
 こちらについては、そもそも日本がその調査に入れないのではないだろうかと思いながら聞いていた。日本においては、犯罪に関しては、警察と懲罰がディスコースに挙がらない状況で、そもそもその理念が理解できる受け入れ側がどれだけいるかが疑問だった。

 Forumに合わせて開催されていた独立から現在までの写真展に立ち寄ったところ是非見てほしいと声をかけられた。ある程度知っていた部分もあったが、写真で見ることのインパクトは本当に大きかった。第二次大戦後の朝鮮戦争、その後の分断、そして現在の世界的都市への飛躍というのは、たまたま発展した日本(朝鮮戦争特需、ベビーブーム、アメリカによる戦略的投資等)とは大きく違って見えた。

 最後のセッションは、”Digitalisation and the future of work ”に参加した。後者の観点があまりに弱かったので少し期待外れだったが、現状の結果としては面白いところもあった。well-beingが仕事の生産性を上げるデータ、英国における16歳以上の教育改革の方向性、韓国におけるsocial ventureによるプロジェクト・ベースの問題解決を学ぶ学習機会の拡大を学ぶことができた。

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