(2019.05.19) SIG-02第8回研究会@鹿児島大学

 前日の日本教育工学会研究会に引き続き、SIG-02第8回研究会『学校間ネットワークを基盤とした授業研究の可能性』を鹿児島大学で開催した。
 参加者は10名と少数だったが、充実した会となった。

 SIG活動やSIG-02の取り組みについて確認してから、鹿児島大学の廣瀬さんから、指導ラウンド(Instructional Rounds)について紹介してもらった。冒頭、学校が直面する課題を踏まえながら指導ラウンドの必要性を考えるためのワークも組み込んでもらった。
 指導ラウンドとは、ハーバード大学の研究者たちが、医師の回診をモデルとして開発した、学区の教育改善を目指すアプローチである。ラウンドグループは3校程度ずつで構成され、管理職と教職員、そして行政関係者を中心としたメンバーでチームとなる。学区の共通課題を共有した上で、授業観察・分析を中心としてお互いの学校の実態や問題を把握するものである。

 引き続き、和歌山大学の宮橋さんから、昨年度取り組んだ指導ラウンドの試行について報告してもらった。本来なら、複数の学校の管理職や教員がそれぞれの学校を回るのだが、試行としては教職大学院の実務家&現職院生が3つの学校を巡り、授業観察から学校の課題を見いだし、提案するという内容であった。異なる背景の3校であったが、共通課題に当たるものが浮かび上がっており、指導ラウンドの可能性を感じることができた。

 飛行機の出発時間のため、最後のディスカッション前に残念ながら中座する形になってしまった。復路も鹿児島―伊丹―出雲という乗り継ぎで帰路に着いた。

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