大会2日目は、少しだけ遅れて一般研究発表5のセッションに参加した。最初の発表以降に発表がなかったため、引き続き議論が続いていたので少しコメントをさせて頂いた。そのため、3件目、4件目の発表のみを聞く形になった。
卒業生に対するインタビュー調査を実施するため、一般研究発表6は一件のみ参加し、その後は退出した。
11時過ぎにゼミ生が研究室に来てくれたが、同期のゼミ生も一緒に来てくれたのでありがたかった。ただ、インタビューに集中するため挨拶だけに留めてもらった。約1時間のインタビューでは様々な情報を得ることができた。
午後からは、全体会、SIGセッション、そしてシンポジウムという全体向けのイベントが企画されていた。SIGセッションについては事前に各SIGが録画したものをつなぐ形となった。SIGの数が多いため、限られた時間でオンラインで行うためには仕方なかったことだろう。引き続き、行われたシンポジウムについては、内容はすごくよかったのだが、先のSIGセッションから継続して聞くだけの形になったので、思った以上に辛かった。
全般的に見て、オンラインでの学会開催は今後も十分活用してもよいと考えられる。回線や機器のトラブルは避けられないと言えるが、私の関わった範囲ではそのようなものはあまり見られなかった(裏方として動いていた現地実行委員会のお力があるだろう)。
質疑のやりにくさやセッション終了後の名刺交換や発展的なディスカッションができないことは発表上の課題になる。しかし、会場間移動が簡単なこと、会場や設備によってはスライドが見えにくい等といった問題がないことについてはオンラインの強みがある。
最大のメリットであり、最大の課題となるのは現地に行かなくてもよいということである。出張での移動についてはコストとエネルギーがかかるのが実際である。また、家庭の事情で土日の出張が難しい研究者等もいるだろう。オンラインではその課題が一気に解決するのである。他方、会場や懇親会で起こる創発的なコミュニケーションや新たなつながりは残念ながら制約が大きい。
このメリットとデメリットを感じることができたのも、実際に参加する機会があったからである。この経験を今後につなげていきたいと考えている。