(2020.08.24-25) 大阪市立大学「教育メディア論」集中講義前半

 今年度は、対面ではなくオンラインで実施する形となったが、学生との連絡、先方のLMSを習熟等、スタート前から課題が多かった。LMSについては、昨年から使っている自前のEdmodoで対応することにした。なお、Edmodoの登録作業も思うようにいかない学生がいたので授業を進めながら対応した。
 まず、4日間のうち前半の記録(初日3コマ、2日目4コマ)を記す。

第1回 情報とメディア    
 情報とメディアについて自分の言葉で定義し、それをMentimeterで共有した。メディアを巡る歴史として、先史ヨーロッパ時代から20世紀までのポイントをレビューしていった。

第2回 情報教育と ICT活用  
 情報教育・ICT活用に関する用語を押さえた上で、1970年代からの情報教育の変遷をメディアの変化と共に確認した。ある写真からそれを特定するためにどのような手立てが考えられるかをMentimeterで共有し、情報活用能力について考えてもらった。
 後半は動画で情報活用能力とICT活用について学んだもらった。

第3回 国際的な文脈における ICT活用の実践例
 倉敷宣言をベースに国際的に議論される際の重点をまず確認した。端末の導入に目が行きがちな日本の状況に対して、学習のプラットフォームとしてのGoogle ClassroomやEdmodoの意義を紹介した。そしてKhan Academyを基に個別の学習支援、初等から高等教育まで無料で学習コンテンツがあることの意義を確認した。

第4回 1 人 1 台環境の到来とオンライン学習環境
 GIGAスクール構想に関する資料等から日本で現在目指されていることを確認してもらった。それを押さえた上で、OLPCプロジェクトに関する資料とTEDのプレゼンからGIGAスクール構想との理念や方向性の差異について考察してもらった。

第5回 情報モラルからデジタル・シチズンシップへ
 学習指導要領等で情報モラルに関する言及がなされていることを押さえた上で、情報モラルの解説教材を視聴してもらった。それと対比的に国際的な文脈で共通理解が得られつつあるデジタル・シチズンシップについての理念を解説した上で、米国の動画教材から目指す方向性の差異を学んだ。

第6・7回 メディア・リテラシー
 メディア・リテラシーの定義、メディアを決定する要因やメディア・リテラシーの枠組みを確認した。その後、例年取り組んでいるある題材をテーマにした番組コーナーのデザインを検討した。
 メディア・リテラシーの動画教材については、「メディアタイムズ」にも含まれているが、海外のものを選択した。
  そして、「メディアタイムズ」のある回を視聴してもらって、制作課題に取り組むのが第7回であった。Edmodo上にグループを設定したので、そこに作品をアップロードしてもらい、相互にコメントしていく形をとった。

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