(2021.03.13-14) 日本教師学学会全国大会

 3/13、3/14にオンラインで開催された日本教師学学会全国大会に出席した。昨年度は、発表予定もあったが中止となり、申込者への発表原稿の共有によって発表扱いとなった。今年度は、Zoomによるフルオンラインでの開催であった。
 附属幼稚園の卒園式があったため、会場校企画「発達障害傾向のある学生への適応支援について」の途中から聴講した。午後からは、ショートレクチャー「ルーブリック評価と学生・教師の成長」を聴講した。こちらは、看護の授業における詳細なルーブリックを作成しての実践が紹介され、到達すべきパフォーマンスが明確であれば極めて有効なアプローチとなることを改めて感じた。 
 ショートレクチャーの後、3/14の午前には、自由研究発表が行われた。先日の日本教育工学会同様、可能な限り質疑を行った。質疑を通じて、リフレクションの捉え方や方向性、研究のアプローチ等については丁寧に行わねばならないという点を確認できたと思う。
 午後の総会後、会長講演として「Teaching・Caringにおける知を考える-教師学のめざすこと-」を聴講した。内容としては、厳密な理論追究ではなく、実践とつなぎながら再考することの重要性を確認するものだった。ただ、節々に理論や研究が役立たないと捉えかねないメッセージを発信しておられた点は非常に気になった。
 最後のシンポジウム「教育実践者として成長し続けるために-実践と研究の往来から学ぶ-」は、SIG-02研究会の準備があったので中座する形になった。看護と教職からそのテーマについて考えることは重要な機会となっただろう。

 今回の大会の分科会発表については、ブレイクアウトルームを選択して参加する形だったが、ある程度人数が限られた研究会ではそのような開催方法もあり得るという選択肢を得ることができた。

 

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