8/24の午後より大阪市立大学集中講義「教育メディア論」がスタートした。当初は対面実施を予定していたが、大学の方針に従って遠隔実施に切り替えた。Zoomを用いた同期型で4日間の授業を行ったが、最終的に4人が受講してくれた。
前半にあたる第1日目と第2日目の概要を以下に記す。
(第1日目 3~5コマ)
第1回 情報とメディア
自己紹介、シラバスの確認の後、それぞれの言葉を自分なりに考えてもらってからMentimeterで共有した。
それぞれの定義を確認してから、メディアを巡る歴史的変遷(アルタミラから19世紀・20世紀まで)を象徴的な部分を捉えながら確認した。課題としては中世とルネサンスの絵画の対比を捉えてもらい、その理念、技術の背景について押さえていった。
第2回 情報教育とICT活用
情報教育とICT活用の用語を押さえながら、1970年代からおよそ10年区切りで情報教育の意味の変遷を辿っていった。現在の情報活用能力として求められているものを確認しつつ、ワークと研修動画からそれらをさらに深めた。
第3回 1人1台環境の到来による学習の変化
GIGAスクール構想等の方向性を確認した上で、1人1台端末環境における一斉学習、個別学習、協働学習という基本的な枠組みを押さえた。学びのイノベーション事業の動画からそれぞれ関心のあるものを選択し、そこからどのような授業を構想できるかの課題に取り組んでもらった。
(第2日目 1~4コマ)
第4回 国際的な文脈における ICT 活用の理念と実践
まず「倉敷宣言」を紐解きながら、社会的包摂を前提としたICT活用を確認した。ICT活用のあり方として、OLPC(One Laptop per Child)の理念と実践例を紹介した。
Nicholas Negroponte takes OLPC to Colombia – YouTube
初等~高等教育レベルまで無料で学べるコンテンツとしてKhan Academyを最後に触れて終わった(TEDのプレゼン視聴は間に合わなかった)。
第5回 情報モラルからデジタル・シチズンシップへ
情報モラルの定義、学習指導要領の位置づけ等を踏まえながら、文部科学省チャンネルにある2つの教材を視聴した(当然トラブル型)。
前提となるシチズンシップを踏まえた上で、デジタル・シチズンシップの定義や構成要素を確認した。その上で、デジタル・シチズンシップの教材2つを視聴してもらい、それと日本の教材との対比で考えてもらった。
6年生:オンラインのあなたは誰? – YouTube
10年生:オンラインのヘイトスピーチに対抗する – YouTube
第6回 メディア・リテラシー
メディア・リテラシーの定義からメディアから発信される情報の「批判的な読み解き」とメディアを用いた「創造的な表現・発信」が両輪であることを押さえた。前者に関わって「メディア決定要因」を基に、企業としてのマスメディア、経済的決定要因等を学んだ。
ワークとしては、ある共通のテーマについて番組制作者としてどういうコーナーづくりができるかを考えてもらった(メディアからの情報が構成されたものと理解するねらい)。
最後の締めくくりとして、米国のメディア・リテラシー教材であるCrash Courseのイントロを視聴した。
Introduction to Media Literacy: Crash Course Media Literacy #1 – YouTube
第7回 メディア・リテラシーの視点を踏まえた制作活動
今年度は、プロのプロセスとメディアタイムズの2つの番組を視聴して、各自で制作課題に取り組んでもらった。メディア・リテラシーにおける「創造的に表現する」をテーマとして設定している。