(2021.08.26-27) 大阪市立大学集中講義「教育メディア論」第3・第4日目

 前半の投稿に引き続き、8/26の4コマと8/27の3コマについて概要を記しておく。

第8回 メディア・リテラシーの視点を踏まえた作品発表会(第7回の制作時間に一部充当)
 昨日各自が作成した作品をそれぞれ画面共有してもらい、ポイントを紹介してもらった。それぞれに工夫点が見られる作品ができていた。それからEdmodoのグループで相互にコメントをしてもらった。

第9回 ゲームと教育
 Mentimeterでこれまで経験してきたゲームを共有してもらってから、ゲームの有する学習可能性について確認した。それを理解するため、『デジタル社会の学びのかたち』で取り上げられたゲームを中心に実際のゲームと学習につながる点を紹介した。
 特にMinecraftが米国等でも数年前から授業で実際に用いられているが、イメージをもってもらうために実際に操作しながら紹介した(写真1)。それから、米国における8年前の取り組みを動画で視聴した。

Using Minecraft as an Educational Tool – YouTube

 MacGonigalのプレゼンを視聴した上で、ゲームが社会を変革することにつながる可能性を改めて確認した上で、諸外国で取り組まれる市民科学におけるゲーム活用、社会的問題解決とゲームの話題を取り上げた。最後にブレイクアウトルームでその実例を考えてもらった(写真2)。

Jane McGonigal: Gaming can make a better world | TED Talk

第10回 プログラミング教育
 2017年小学校学習指導要領改訂でプログラミング教育が取り上げられたことを紹介した上で、算数・理科と非常に限定的になっていることを共通理解した。それを批判的に検討するために、プログラミングの可能性を考えてもらうためにTEDのプレゼンを視聴してもらった。

A delightful way to teach kids about computers | Linda Liukas – YouTube

それからWhy!?プログラミングを視聴し、Scratchのイメージや問題解決の捉え方を確認した。そして、Scratchでのプログラミングのイメージをもってもらうためにデモとして紹介した(写真3)。

第11回 プログラミングの実践
 第11回は各自でScratchのプログラミングに取り組んでもらったが、「創造性と試行錯誤」をテーマに掲げた。教科に無理矢理当てはめることはプログラミングの本質からかけ離れたものだからだ。

第12回 課題発表とプログラミングまとめ
 前日に取り組んでもらったScratchの課題を画面共有で発表してもらった。本来じっくり取り組んでもらうのが望ましいが集中講義なので仕方がないところである。限られた時間であったが、それぞれ工夫点が見られる作品となっていた。
 プログラミングのまとめとしては、前日撮影したTelloの飛行の様子(写真4)を見てもらい(Scratchでプログラミング)、『Scratchではじめる機械学習』に掲載されているジャンケンゲームを実際にその場でやってみた(写真5)。これらのScratchの拡張可能性を確認した上で、自動運転と機械学習の話を締めくくりとした。

第13回 インターネット社会における教育のあり方
 ここではMOOCsとホームスクーリングを取り上げた。前者については、Cousera初期のTEDのプレゼンでその理念と取り組みを確認した。

Daphne Koller: What we’re learning from online education – YouTube

 後者については、通学とホームスクーリングを対比する動画を視聴した上で、ブレイクアウトルームでそこでの問題提起についてディスカッションしてもらった。

School vs Homeschool: Which Student Does Better? – YouTube

第14回 21世紀型スキル
 エンゲストロームの『拡張による学習』に指摘されていたように「道具の貧困」「文脈から切り離された学習」は諸外国においても問題となっていた。それらは「真正の学習」「真正の評価」の提起によって転換されてきた。そのような背景を押さえつつ、本授業では21世紀型スキルを取り上げた。その要素を押さえた上で、米国における実践例からメディアを活用した生徒と教師、また教師同士の協働を学んでもらった。

Instructional Coaching: Driving Meaningful Tech Integration | Edutopia

 最後の締めくくりは、Jamboardを活用し、21世紀型スキルを実現するための学習活動と学習環境・パートナーシップをグループで検討してもらった(写真6はディスカッション途中のもの)。

 対面での授業は叶わなかったが、Zoomを用いることで協働性も確保しつつ、動画等もフル活用して、「メディアを活用した教育のあり方」、「メディアが教育を変えていくこれまでとこれから」について深く学ぶことができただろう。その中で、社会的包摂、シチズンシップ、公平性といった理念、メディアを活用した創造と表現の可能性を日本の文脈では語られない形で学ぶことができたはずである。

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