日本教師教育学会全国大会が10/2、10/3のオンラインで開催された。会費を納入した会員については参加費不要で参加できた。
第1日目の自由研究発表については、途中、一件他の会場のものを聞きに行ったが「リフレクション」のセッションに参加した。最終の共同発表では、私の文献も引用されていたが、既に諸外国の研究では「批判的に」リフレクションが考えられているはずなのに、「ショーン」や「コルトハーヘン」といった限定的な要素のみでリフレクションの研究を捉えている傾向が見受けられた。もちろん、最終の共同研究は、そのような動向を踏まえつつ、その問題にアプローチするものであった。
午後からのシンポジウムは、ゼミの卒業生とのZoomミーティングを16時から設定していたので、シンポジスト3人の発表が終わったタイミングで中座した。「教育者の資質・能力と力量を考える」というテーマで最終的にどのような議論がなされたのか気になるところである。
第2日目の自由研究発表については、途中、同僚の香川さんの発表を聞きにいったが、「教師の資質・能力」に関するセッションに参加した。百合田さんの発表については、資質・能力をめぐる言説を追究しながら「欠損モデル」(力量等の不に対する補充・改善)から「研鑽モデル」(専門職の協働)へ転換していく意義を確認できた。規制緩和と「開放制」に関する共同研究に関しては、非常に興味深いものだったが、結局誰が専門的な知見をもって制度化・組織化しているかが不明という点をより強調するべきだったと感じている。
例えば、ステークホルダーの不在という点では、少なく諸外国における教師教育研究において、必ず職能団体とUnionが出てくるのだが、日本ではほぼ登場してこない。その点日本は相当異質であることを確認する必要もあるだろう。
午後からは、課題研究2「日本の大学における教員養成と教育学」に参加した。教員養成系単科大学、国立総合大学の教職教養科目、栄養教諭を中心とする教職課程、新設小規模大学という4事例を基に検討するというものだった。今回の発表だけでは、十分掴めなかったが、個別事例から「グランドデザイン」につながるのかが見えなかった。例えば、教職課程において教育評価を学ぶ科目が存在しないという課題が指摘され、発表校では取り入れているという話題があった。例えば、オーストラリアの教職スタンダードでも学習評価はその観点で取り入れられているように、諸外国においては学習と評価を最低限理解できることを前提としている。そのような日本における異質性の中から、「グランドデザイン」が導出されるかと言えば疑問だからである。
セッションで色々学ぶことはできたが、やはり現地であれば、終わってからのディスカッション等も色々できる。そこができない点はオンライン学会の悩ましいところである。
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