11/17の午後から附属幼稚園の公開研修会が開催された。外部参加者約20名を招いて、公開保育と保育協議、そして講演という内容であった。晴天に恵まれ、園児たちも園庭で様々な活動を行う様子を参加者にも見てもらうことができた。保育協議でのディスカッションを焦点化するため、参加者には年齢とおよその活動場所を指定して参観してもらった。
附属幼稚園の研究テーマは、「遊び込む子どもを育てる」を数年にわたって掲げているが、今年度は「探究に内包する思い・願いを見取り,遊びの満足度を高める援助のあり方を探る」という副題を掲げ、保育における「探究」について研究を進めてきた。
保育協議では、まずこれまでの研究の方向性と実践事例についての説明があった。特に探究を捉えるために記録の工夫を行っており、その具体的な記録の例も紹介されていた。協議については30分程度、各年齢2グループずつに分かれて、保育者から保育の説明を交えながら参加者も保育の様子を報告しながら進めることができていた。
講演については3人の共同研究者が10数分ずつこれまでの取り組み等を交えつつ、保育の探究についての意義等を確認した。私は、「保育における探究の理論的検討」と題して、遊び込むことが深い学びにつながることを押さえた上で、探究のための探究になれば作業となる危険性を再確認した。そして、遊びの条件を提示した上で、本日の保育からそれにあたる場面を取り上げて解説した。最後に、時間と環境を最大限に保障することの重要性を伝えて締めくくった。
昨年度は資料の配付に留まったので、対面で実施できたことは附属幼稚園にとっても参加者にとっても何よりだったと言えるだろう。
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