11/19と20の2日間にわたってJAET第47回全日本教育工学研究協議会全国大会 大阪大会が開催されたが、今年度もオンライン開催となった。公開授業については、事前にオンライン視聴できる形であったので授業協議に申し込んだもの以外も視聴することができた。
初日の午前中は全体会、基調講演、セッション1であった。基調講演では、文部科学省が取り組む方針等、参加者にも分かりやすく紹介されていた。セッション1「地域ぐるみで取り組むGIGAスクール ~『学校情報化先進地域』はどのようなスタートをきったのか~」は、3つの地域が教育委員会のリーダーシップの下、情報化の推進にあたってきたかを具体的なエピソードを踏まえつつ確認することができた。
午後からの授業協議は、大阪市立天王寺小学校に参加した。2年生の国語科、4年生の体育科、そして6年生の総合的な学習の時間の3つの授業が公開された。国語科ではペアで伝えあう場面を録画し、それを相互に見合うことで伝え方を可視化できる実践だった。また、体育科も台上前転を様子を録画し、ポイントを押さえて取り組めているかを確認するものだった。そして、総合的な学習の時間については、将来の仕事を考えてきたこれまでの取り組みを踏まえつつ、今からできることを言語化する際に端末を用いて共有も図りながら進められていた。協議会については、接続トラブルが見られたが、全体的には積極的な意見が出されながら進められていただろう。
セッション2「子どもたちがICTを選択し、主体的に学びを進めるために」については、入試準備のため30分ほど視聴した時点で大学を退出せねばならなかった。
2日目の研究発表等については、入試関連業務のため部分的な視聴に留まった。午後最終のセッションでは、ゼミ生たちが以下のタイトルで発表を行った。
海外での実践を基盤とした探究的な学習を学ぶ現職教員プログラムの開発
長﨑耕作,松尾和樹,三嶋華歩,佐々木都和,佐々木日菜子,横山広隆,深見俊崇(島根大学教育学部)
10/31に取り組んだ実践について、その基盤となる考え方、実践の概要、そしてアンケート結果について報告したものである。盛りだくさんの内容だったが、うまく時間内にまとめて発表してくれたようである。
プロジェクトとしてJAETの発表申込、論文執筆、オンラインワークショップの実践、そして研究発表と議論を重ねながら進めてきた。3・4年生で協働しながら進めてきたが一つの成果としてまとめることができたのは何よりだと言えるだろう。