9/21の18時から1時間半にわたって日本教育工学会重点活動領域の学習評価部会第4回研究会をZoomで開催した。
今回は、東京理科大学の大浦弘樹先生から「協調学習の評価・分析へのアプローチと課題」をテーマに話題提供をして頂いた。まず、大浦先生の専門領域である協調学習における評価方法の具体例を米国における問題解決型学習の事例を紐解きながら解説して頂いた。そして、「個人の認知」「間接的な学習効果が生じるための協調プロセス」「直接的に学習が生じる協調プロセス」「学びとしての協調プロセス」という視点で捉えることが重要であることが確認された。例えば、「直接的に学習が生じる協調プロセス」については、ある文脈を想定した上で、そこで繰り広げられるオンライン上の発言ネットワークを分析することが挙げられる。最後に、大浦先生が共同研究として取り組んだ研究事例からいかに学習を評価できるかの可能性と課題を提起して頂いた。
ディスカッションでは、協調学習の研究から「プロセスそのものから学習が生じる」ことの重要性、教師が学習評価を用いて授業改善を行うための評価デザインの必要性がまず問われることが議論となった。その際、協調学習の研究知見そのものを十分に理解することも必要であることが確認された。しかし、学習科学そのものはメインストリームへの批判的なアプローチを取るものもあり、一方日本における学習指導要領のようなスタンダードを尊重する方向もある。そのような研究や学習のあり方を問い直しつつ、学習評価をいかに検討するかを考えることが重要であることを考える非常に貴重な機会となった。
