これまでの投稿: VCU研修@ワシントンD.C. VCU研修@Richmondその1
11/30の午前中は、”ethical reasoning”の講義であった。”moral”と”ethics”の差異を踏まえた上で、学術的議論における”ethical reasoning”の必要性を確認した。その基盤となる6つの視点(権利、正義、功利主義、公共善、価値、そしてケア)を紹介した上で、臓器移植をめぐる事例に関して、グループで6つの視点のうちの1つを設定し、その視点を踏まえたディスカッションを行うという内容であった。
参考資料:A Framework for Ethical Decision Making
その後、学生たちはPace Centerで午後からの学校訪問でのプレゼンテーションの準備を行っていた。午後からの学校訪問には私も参加予定であったが、残念ながら体調が悪くなり、この時点でホテルに戻った。翌日も1日休みをとって最後の2日に臨むことにした(学生たちは2つの講義を受講し、教会主催の国際交流のイベントに2名の学生が参加した)。
12/2は、Maggie L. Walker Governor’s Schoolの学校訪問であった。Maggie L. Walker は、実業家(銀行を設立し、頭取に就任)として財をなし、黒人の権利や生活改善のために戦った女性である。現在の学校は、裕福な層が通う進学校となっている。
日本語のクラスで午前、午後と2回、プレゼンテーションを行い、日本語でのコミュニケーションをグループでとる機会を設けて頂いた。合間はランチを生徒ととりながらのコミュニケーション、そして日本語以外の授業にも参加させて頂いた。
終了後、担当の先生に時間をとってもらい、7名の学生と米国の高等学校の授業や働き方、そしてキャリア(どういう経緯で米国の高等学校で働くことになったか)についてディスカッションする機会を設定してもらった。
12/2の夜はPromが開催され、学生たちは友人たちとの最後の交流の機会となった。
そして、12/3最終のプログラムは、Kings DominionのWinterFestだった。米国のクリスマスを楽しむ企画として、他の留学生と共に参加する企画であった。天気も危ぶまれたが学生たちは楽しんだようであった。
12/4の早朝にRichmond空港に向かい、Chicagoに移動した。成田空港行きの飛行機が遅れたため、学生たちは当初予定の羽田-米子便には間に合わなかった。最終便には空きがあったことから、無事に全員米子空港に到着することができた。日本に帰国させることが私の最も重要な任務だったので、それを果たせたで一安心だった。