9/30と10/1の2日間、東京大学で開催された日本教師教育学会全国大会に参加した。しばらくオンライン開催となったため、2019年以降の対面開催となる。
初日の9時半からの自由研究発表で以下の発表を行った。
深見 俊崇・香川奈緒美・塩津 英樹(2023)教員養成における資質・能力の具体化 ―島根大学教育学部における議論を踏まえて.
島根大学教育学部におけるディプロマ・ポリシー改訂の議論について、それが求められる経緯を踏まえつつ、どのような視点が必要で、最終的な提案につながったかについて報告するものだった。
本セッションは、関連があまりない発表であったり、プログラムの変更トラブルがあったりして議論について十分広がらなかった印象がある。
午後からの総会において、来年度島根大学で開催されることが承認された。その後の情報交換会でも簡単に日程等の報告を行うことができた。
15:45から18:00までの公開シンポジウムは、「学校教育の変革主体としての教師」というテーマで、日本でも翻訳書が複数出版されているガート・ビースタの講演を中心に設定されていた。内容としては、”art”と”craft”を対比しながら、価値判断を行う主体として「教師」を”agency”として想定するというものだった。内容として新規性があるものではなかったが、重要性を再確認することはできた。ただ、その後のコメントがその趣旨を適切に踏まえたものではなかったことが大変残念だった。
2日目の自由研究発表については、聞きたい発表の会場が分散していたため、移動が大変だった。4件の発表についてはそれぞれ得ることが大きいものであった。
午後から開催された課題研究II「大学における教職課程の『グランドデザイン』」に参加した。ただ、諸事情により新幹線、やくもで戻る必要があり、約1時間ほどで中座した。内容については、私たちが取り組んできた資質・能力の具体化に関する議論とかなり共通点があるものだったので非常に納得のいくものだった。