2年後の中国地方放送教育研究交流大会山口大会を視野に入れた放送教育に関する研修会が下松市立久保小学校で開催された。
13時半からの開会行事の後、小学校3年生の外国語活動の実践を公開して頂いた。「エイゴビート」第23回「どの教科が好き?」を題材にしての実践であった。
発音としてなかなか難しかったが、これまでの継続視聴の成果もあって多くの子どもがチャレンジしようと気持ちで臨んでいた。全体の確認の後、タブレットを用いてグループで練習を行う機会を保障していた。それぞれのグループでは熱心に取り組む姿が見られた。
再度全体で確認した後、クラスで同じ教科が好きな人を探すゲームに取り組んだ。活用場面もしっかり保障されており、子どもたちも盛り上がって取り組んでいた。一旦、ゲームを終えた後、子どもたちの良かった姿を全体に共有し、それを意識化した上で再度ゲームに取り組んでいたところもポイントだった。
発展課題としては、「色」「果物」「スポーツ」を用いた表現にも取り組んだ。ここはペアで学習した後、当日の参加者を巻き込んでのチャレンジが最後の締めくくりだった。馴染みのない参観者にも積極的に聞きに行く姿が見られた。
授業後の研究協議ではグループにわかれて授業のポイントを相互に確認しながら進められたが、各班とも充実したディスカッションができていた。
最後に30分で指導講評を行った。放送教育そもそもから押さえた上で、当日の実践のポイントを確認させて頂いた。実践のポイントから学校放送番組の活用がARCSモデルのポイントと重なることを紹介し、意欲を喚起する番組視聴の後に手応えを感じられる学習活動を保障することの重要性を伝えさせて頂いた。最後に「まるごと視聴」の点をどう捉えるかを今後の課題として考えてもらい、講評を終えた。