(2022.12.20) ICCE2023大会会場視察

 2023年12月にくにびきメッセで開催される国際会議ICCE(International Conference on Computers in Education)2023の会場視察に同僚の御園先生と同行した。コロナ前に開催の企画があったようだが、来年度に現地開催とオンラインのハイブリッド型で進むことが決まっている。視察では、各会場を実際に回りながら、どのようなセッションを展開するかを相談しながら進められた。
 松江市で教育関連の国際会議が開催されるということで、サポートしていきたいと考えている。

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(2022.12.12, 12.19) 教職実践演習「希望の教師学」

 教職実践演習「希望の教師学」第1回を12/3の3コマに開講した。講座の内容としては、これまで取り組んできた教師のレジリエンス形成プログラムを踏まえたものである。今年度については、残念ながら受講者は5名と少なかった(第2回は1名オンデマンド対応)。

 第1回は、”BRiTE”フレームワークのうち、B(レジリエンスの形成)、R(関係性の構築)、i(ウェルビーイング)までを確認した。
 まずBについては、レジリエンスの考え方と教師のレジリエンスの特徴を確認した上で、「レジエントな教師」となるために押さえるべき視点を紹介した。それからRについて、同僚等との関係構築と家族等とのサポートネットワークの維持の重要性について事例を交えながら検討した。 iについては、メンタルヘルスや健康的な生活の重要性を確認した上で、モチベーションを維持するための視点を押さえた。ワークとしてそれぞれが教職(もしくは他の進路)を選択した理由を書き出し、共有した。最後に、日々の実践から小さな手応えを感じることの重要性を紹介した。

 第2回は、T(主体性を保つ)とE(感情)について確認した。 Tについては、問題解決につながるリフレクションの視点と問題解決のためのアプローチ、助けをもとめること、そして効果的なコミュニケーションについてポイントを押さえた。Tのテーマの1つである「継続的な学習の重要性」については、2年目教師が直面した事例から解決策を検討してもらった。 Eについては、感情マネジメントの重要性と「自分自身に問題があると捉えない」マインドを押さえた上で、TEDのプレゼンを視聴して「楽観主義」について考えてもらった。

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(2022.12.08, 12.15) 教職実践演習「小学校プログラミング教育の可能性」

 小学校教育専攻では、教職実践演習の専攻別プログラムとして2コマ構成の講座を4講座以上選択する形式をとっている。そのうちの1つとして、「小学校プログラミング教育の可能性」を開講している。今年度は、18名が受講してくれた。一昨年度は4名、昨年度は13名と増加傾向にある。

 12/8の第1回については、小学校学習指導要領改訂におけるプログラミングの内容を確認した。算数科における多角形の作図、理科における電気の利用と一般的に行われている実践を動画で視聴した上で、非常に限定的にしかプログラミングが扱われていないことを確認した。
 プログラミングを通じての様々な創造的な表現や試行錯誤を学ぶために、まずWhy!?プログラミングの第1回を視聴した上で、各自Scratchに取り組んだ。ある程度イメージを持ってもらってから、次回までに各教科の内容は無視して各自創造的に課題に取り組んでもらった。

 発表人数を分散するため第2回目は、12/15の4コマと5コマの2回に分けて実施した。各自の発表では、思うようにいかない面もあったようだが、それぞれ工夫しながら取り組んでいたことが伝わった。発表後には2つのグループに分かれ、取り組みをリフレクションした。
 Scratchの応用可能性としてTELLOの飛行(ドローンプログラミング)、じゃんけんゲーム(機械学習)、円周率の概算(モンテカルロ法のシミュレーション)を提示した。
 そして、社会における応用として、自動運転技術、機械翻訳等の例を示した。先に紹介した事例の基本的な考え方が共通している点を押さえた上で、私たちの日常の様々な場面で見られることを確認した。
 教職実践演習の締めくくりとして、TEDのプレゼンを視聴し、これまでの学習内容を踏まえて、教師としていかに取り組んでいくかをグループで考えてもらった。

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【募集】JSET重点活動領域 学習評価部会第5回研究会(1/31)

 日本教育工学会では昨年度から重点活動領域の3部会が設定されている。代表を務める学習評価部会では、第5回の研究会を2023/01/31に予定しており、コアメンバーの議論以外の研究発表パートについては公開の形で設定することになっている。
 希望者があれば、以下のフォームから申込を行ってもらいたい。

日程:2023年1月31日(水)12:00-13:30(公開部分) Zoomで開催

内容:Fine-grainデータによるラーニングアナリティクスの可能性
   山田政寛(九州大学)

申込フォーム:https://forms.gle/pu7XkbGE55CK5jHCA
(メールアドレスについてはZoomのアクセス情報の通知にのみ用います)

申込期限:2023年1月30日(月)12:00まで

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(2022.11.30-12.05) VCU研修@Richmondその2

 これまでの投稿: VCU研修@ワシントンD.C. VCU研修@Richmondその1

 11/30の午前中は、”ethical reasoning”の講義であった。”moral”と”ethics”の差異を踏まえた上で、学術的議論における”ethical reasoning”の必要性を確認した。その基盤となる6つの視点(権利、正義、功利主義、公共善、価値、そしてケア)を紹介した上で、臓器移植をめぐる事例に関して、グループで6つの視点のうちの1つを設定し、その視点を踏まえたディスカッションを行うという内容であった。

 参考資料:A Framework for Ethical Decision Making

 その後、学生たちはPace Centerで午後からの学校訪問でのプレゼンテーションの準備を行っていた。午後からの学校訪問には私も参加予定であったが、残念ながら体調が悪くなり、この時点でホテルに戻った。翌日も1日休みをとって最後の2日に臨むことにした(学生たちは2つの講義を受講し、教会主催の国際交流のイベントに2名の学生が参加した)。

 12/2は、Maggie L. Walker Governor’s Schoolの学校訪問であった。Maggie L. Walker は、実業家(銀行を設立し、頭取に就任)として財をなし、黒人の権利や生活改善のために戦った女性である。現在の学校は、裕福な層が通う進学校となっている。
 日本語のクラスで午前、午後と2回、プレゼンテーションを行い、日本語でのコミュニケーションをグループでとる機会を設けて頂いた。合間はランチを生徒ととりながらのコミュニケーション、そして日本語以外の授業にも参加させて頂いた。
 終了後、担当の先生に時間をとってもらい、7名の学生と米国の高等学校の授業や働き方、そしてキャリア(どういう経緯で米国の高等学校で働くことになったか)についてディスカッションする機会を設定してもらった。

 12/2の夜はPromが開催され、学生たちは友人たちとの最後の交流の機会となった。
 そして、12/3最終のプログラムは、Kings DominionのWinterFestだった。米国のクリスマスを楽しむ企画として、他の留学生と共に参加する企画であった。天気も危ぶまれたが学生たちは楽しんだようであった。

 12/4の早朝にRichmond空港に向かい、Chicagoに移動した。成田空港行きの飛行機が遅れたため、学生たちは当初予定の羽田-米子便には間に合わなかった。最終便には空きがあったことから、無事に全員米子空港に到着することができた。日本に帰国させることが私の最も重要な任務だったので、それを果たせたで一安心だった。
 

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(2022.11.26-11.29) VCU研修@Richmondその1

 前回の投稿に引き続いて、Richmondに移動してからの研修についてまとめておく。

 11/26については、夕方からホストファミリーとのディナーが予定されていた。4ファミリーが研修に協力してくれたことから、2-3名が分かれて色々コミュニケーションを取れる機会を得ることができた。私も参加させて頂き、楽しい時間を過ごすことができた。

 11/27は、Thomas Jeffersonが建築した家とプランテーションがあるMonticelloのツアーであった。2019年度研修でも訪れたが、今回は悪天候と非常な寒さ、そして濃霧という悪条件が重なった(写真1)。素晴らしい景色は残念ながら見ることはできなかったが、知識人としてのJeffersonの側面や歴史的な位置づけ等を学ぶことができる貴重な機会となった。

 11/28からは、最終のVCU研修がスタートした。授業、学校訪問、国際交流のイベント等が設定されていた。
 11/28の午前中は、アカデミックライティングに関する授業だったが、テーマは引用と意見の主張であった。黒人の歴史に関する課題文を読んだ上で、どこに着目し、そこからどのような意見を考えたかをグループでディスカッションすることがメインとなった回だった。

課題文の一部 The past is not dead.  History lives and acts upon us; even though we cannot see it, it influences us, changes us, exalts us, vilifies us, and defines us” (Wade, 2016, p. 382).  

 午後からはランチ等で研修期間中利用させて頂いていたPace Centerにて、学生とランチをとった。食材もあったのでみそ汁とおかずを私も料理させてもらった。

 その後、2名の学生と、Virginia State Capitolに向かった。周辺が工事中だったので若干心配であったが、Capitol Tourは通常通り行われていた。ツアーガイドの職員の方が色々丁寧に説明してくれたことで学生たちも非常に学びになったことは間違いない(Jeffersonの建築やRichmondの歴史等)(写真2)。本会議場にも入れてもらうことができたので大変ありがたかった(写真3)。
 Capitol Tourも貴重な機会だったが、周辺にある2つの記念碑にも出合えたことが重要だった。1つが女性の権利のために戦った人たちのThe Virginia Women’s Monumentである(写真4)。多くの銅像は、いわゆる英雄(男性)が中心となってきたが、それに隠された声を表象するものだった。もう1つは、Capitolの側にあるVirginia Civil Rights Memorial(写真5)である。これは、アメリカの公立学校における人種隔離を公式に覆したブラウン対教育委員会裁判(Brown v. Board of Education of Topeka)にまとめられるうちの1つの裁判(Dorothy E. Davis, et al. versus County School Board of Prince Edward County, Virginia)の闘争を記録するものであった。2名の学生は、ワシントンD.C.でのSerious Tourには参加できなかったが、この記念碑を通じて色々議論できるきっかけとなった。

 11/29の午前中は、Pop Cultureに関する講義だったが、日本の教育に関するディスカッションを設定してもらった。ある日本の子どもの小学生から高校生までの歩みを記録した映像を基に、日本と米国の教育等の差異について各グループでディスカッションしたが、学生たちも話しやすいテーマだったので積極的に話題提供を行っていた。
 午後からは、VCUのProvostによる講義が行われた。テクノロジーの変化に伴う働き方やVCUの新しい提案等、興味深い内容だった。それ以上に、質疑では学生がその内容を踏まえつつ、高額の学費や学生生活が変わらないことに対する異議申し立てがあった(Unionの代表学生)。最終的に”good question”と言って打ち切ったが、このような場面は日本で見ることはほぼないといってよいだろう。

 その日の夜に、Bridge International Dinnerが行われた。様々な国から留学生が来学することから、定期的にイベントが行われており、VCU研修期間中ということで、8名の学生も参加した。私も前半だけ顔を出すつもりだったが、ディスカッションの時間があり、ほぼ最後まで残ることとなった。終了後、2名の学生と翌日の学校訪問で行うプレゼンテーションを準備を進めた。
 

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(2022.11.22-11.25) VCU研修@Washintong D.C.

 11/22から12/5までバージニア・コモンウェルス大学(VCU)での海外研修の引率を担当した。
 2020年度以降、コロナ関連で中断していたが、今年度から再開し、そのスタートとなるものだった。1年生から4年生まで8名の学生が参加したが、非常にモチベーションが高いメンバーであった。

 ThanksgivingのためVCUが11/21から休校となったため、ワシントンD.C.で学生たちが過ごしていた。そのため、RichmondではなくワシントンD.C.に向かった。11/22の入国時には、係員が極めて少なく3時間ぐらいかかったようやく入国できた。

 11/22は、夜に学生との顔合わせの会が設定されていたが、それまでは空き時間だったので、ジョージ・ワシントン大学博物館、米国科学アカデミー(写真1、2)と国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館を巡った。

 11/23は、”Serious Tour”と題して、5名の学生と国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館で解説をしながら学習する機会をもった。展示で示された権利を巡る闘争と連帯を丁寧に押さえつつ、巡りながら議論していった(写真3、4)。それらを踏まえつつ、博物館や展示のあり方から、日本におけるそれらとの差異を考えてもらった。
 その後、予定の決まっていなかった2名と国立アメリカ歴史博物館にも向かった。ここでも”American Democracy”のコーナーで参政権の獲得を巡る闘争等を中心に学んでいった(写真5)。

 11/24の午後にAmtrakでワシントンD.C.からRichmondに移動した。ワシントンD.C.では、様々な博物館を巡ったり、ThanksgivingやBlack Fridayを経験したりと学生にとっても貴重な機会だったと思う。

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(2022.11.15) 附属後期課程未来創造科研修会

 11/15に附属後期課程の未来創造科研修会が開催された。11/14にはプレとして当日の公開と同一内容を別クラスで行ったものについて事前に協議を行った。

 11/15は、4時間目に後期課程8年生の授業公開が設定された。後期課程では「住みたいまち」がテーマになっているが、8年生では働く人へのインタビューを行い、そこで得られた情報から「住みたいまち」のあり方を吟味するということが大きなテーマとなっている。当日は、インタビュー内容からポイントを抽出し、それをグループで協議し、他のグループでの意見を交えながら検討していくという流れであった。
 終了後、授業協議が行われた。授業者の自評の後、参観者からの質疑応答があった。約15分で私が指導助言を行った。探究を充実させるポイントとして、「活動のスキルと方略に関する指導」「「書く」活動の重要性」「教師による深い問いに至るための問いかけ」を本時の実践を踏まえて確認した。

 午後からは未来創造科のカリキュラムに関する説明を行った上で、9年生の成果発表会に続いた。9年生は各自がテーマを設定し、それぞれが取り組んできたことについて1人1人がプレゼンを行った。所用のため残念ながら全体発表で中座することになったが、集大成としての見どころがあることは全体発表でも伝わっていた。

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(2022.11.10) 附属幼稚園公開研究会

 11/10の午後から附属幼稚園の公開研究会が開催された。約30名の参加者を迎えることができた。今年度の研究テーマは、『遊び込む子どもを育てる―『自分らしい探究』を見取り,遊びの満足感を高める援助のあり方を探る―」となっている。天候にも恵まれ、公開保育では「自分らしい探究」を様々な場面で見ることができた。
 研究提案の後、4つのグループに分かれて保育協議を行った。時間は限られたが、保育を通して得られたことを相互に確認できる重要な機会となっただろう。
 最後に共同研究者3名から本日の保育を踏まえての指導助言を行った。私は、「『自分らしい探究』の理論的検討」と題して、津森真(1997)や「自己表現」に関する研究から押さえるべきポイントを確認した。そして、11/1の保育を踏まえつつ、遊びにおける自己表現が豊かになる視点として、「集団」が基盤となること、環境構成が「自分らしい探究」を大きく左右すること、「自分らしい探究」につながるような保育者の援助(介入)が不可欠となることを再確認した。

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(2022.11.05) 卒業論文中間発表会

 11/5の午後から専攻の卒業論文中間発表会が開催された。2019年度以来の対面実施で開催であった。2年間は、Teamsを用いた発表、質疑であったが、今年度はポスター発表形式で行われた。Teamsだとやはり全体を見ることはできなかったが、今年度は全体を見つつ、質疑も多くの学生と行うことができた。
 3人のゼミ生は、現時点としての準備についてしっかり説明できていた。これから約2ヶ月が本当の勝負になってくる。

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